講師

鞍掛綾子
Ayako Kurakake

鞍掛綾子

1998年~2009年NY在住 2001年NY州立PurchaseColege大学院 舞台芸術学科舞踊専攻大学院卒業 MFA修得(Master of Fine Arts) 平林和子教授に師事 同大学にて和子氏により開講された大学院に編入、そこで教育学としてのダンスコンポジションを専攻、2001年修士号を修得する。同様に平林和子のもと、グラハムテクニックを8年に及び学ぶ。卒業後もルイホーストから継承を受けた平林和子氏につきコンポジションを教える立場としての研究、追及を続ける。(Rouis Horst Dance Composition Method / Kazuko Hirabayashi Choreographic Method)

2001年NY大学主催ダンスギルドにおいて、優秀新人振付賞を受賞。
1999年~2004年スペインにおいて毎年作品を発表、2003年、2004年スペイン国際振付コンクールの審査員を務める。
2005年NYにダンスカンパニーa-core-dance artsを設立。NYで活躍する振付家を集め公演/WSを行うReverb Dance Festival を設立。
2007年、イスラエルのバットシェバ舞踊団の元芸術監督、Ohad Naharin考案のGagaメソッドを日本で広める活動を始め、GAGAJapanを設立、身体能力に対する哲学を追求し、身体への新しい考え方を日本で普及させる活動を行う。ダンス界だけでなく幅広いスタンスでわかりやすく奥深いG効力を試みるため、テクニックWS開催、以降日本におけるWS、単独クラス企画を継続、近年においては大学の教育期間の中でのテクニックの繁栄に力を入れる。

これまでWSを開催した場所として、神戸オルビスホール、東京ARCHITANZアーキタンツ、愛知芸術劇場、北九州芸術劇場、京都芸術センター、横浜赤レンガ倉庫、神戸db、武庫川女子大学、神戸大学、中京大学、神戸女学院大学、その他数多くの機関で教える。

Education
1998~2002 NewYork州立Purchase大学 大学院 卒業(M.F.A.)
1981~1984 大阪芸術大学舞踊専攻 卒業

Career
2005~2009 Reverb Dance Festival in NYプロデューサー
2009~2020 GagaJapan運営(日本、イスラエル )
2013~神戸ダンスBOX 国内留学講師
2012~ 神戸女学院大学舞踊専攻非常勤講師
2019~武庫川女子大学ダンス部外部コー
2021~Burgos NY スペイン国際振付コンクール審査
2022~京都女子大学非常勤講師
2023~Fringe acoda設立

Activity
クリエーション
2001 Music and Danceコラボレーション創作in San Fransisco,
2002~2003 ダンスクリエーション in Spain, Burgos
2005 創作パフォーマンス 神戸ファッション美術館オルビスホールJapan
2006~2008 DownTown コラボレーション舞踏パフォーマンスin NY
2012~現在 @細野ビルヂング クリエーションin Old Buiulding in大阪
2024~神戸ファション美術館オルビスホールでのWS開催

WS企画
長内真里(野口体操)
Kathryn Alter(Limon Technique)
島崎麻美(Essential Movement &クリエーション)
柿崎麻莉子(Gaga&クリエーション)
桂勘(舞踏)

Acco Space μ

Listening Body

スケジュール

火曜日19:30~21:00

ダンスのテクニックの根底には身体自体をどのように内側から扱うかというベースが大切です。このクラスでは、Gagaの手法をもとに身体の感覚に注意を向け観察し、動きの選択肢を増やしながら感覚能力を高めることを目的とします。ダンスをしたことがない人からプロのダンサーまで、全ての人が共通してできることとは、それぞれの持つ細胞レベルの動きから最大限の動きまでの可能性を変容させることができます。クラスは、投げかける言葉から想像力を使うことで、実際にはできないことでも想像の世界ならできることを体感しながら、そんな体の中にある動きのレイヤーを重ねることで、身体の持つ可能性とは何かを追求していきます。内部感覚の研ぎ澄まされた感覚に耳を傾けた時、身体の声は自分が思っている以上のことを本当はわかっているはずです。基本インプロビゼーションですので、ダンスを楽しむ人からプロを目指す人まで、どなたでも参加可能です。

KHDT(Kazuko Hirabayashi Dance Technique)*
Based on Martha Graham Technique

スケジュール

水曜日19:30~21:00

1950 年代より、アメリカモダンのパイオニア、マーサグラハムのテクニックを元に、平林和子の教えるグラハムクラスは数多くのプロのダンサーを育てました。グラハム特有のスタイルというより、どんなダンスカンパニーに所属しても通用するダンサーを育てる教授法として、

全米ティーチャーズ賞をが与えられ、グラハムスクール、アルビンエイリースクール、ジュリアード音楽院、パーチェス大学を主に、世界中のダンサーに教授されました。そのテクニックを、彼女のもとで10年学び、この日本でダンサーを育てるテクニックとして、お伝えできればと思います。テクニックには計算された身体構造を使い方に落とし込めるものがあり、そのなかに音楽性、俊敏性、ダイナミズムが加わってきます。特に音楽性には平林特有のリズムとダイナミズムを持ち、ダンサーの動きのセンスへとつながっています。一度動き出した体はダンサーを舞台の上で大きな絵画を描くような身体のラインへと変わります。世界のダンサーを育てたテクニックをぜひ体験してみてください。

Kazuko Hirabayashi Dance Technique KHDT

Kazuko Hirabayashi Dance Technique
(Grahamテクニック)
平林和子のテクニックはこれまでに多くのプロのダンサーを育て、多大な功績を上げてきました。世界中の多くのダンサー、そして彼女の教えるコンポジションテクニックを学んだ多くの振付家の中には、元バットシェバ舞踊団のオハッドナハリン、元カンニングハムダンスカンパニーのロバートスエンソンが含まれます。 確実にダンサーをプロとして育てるとは、個々がアーチストとしての核心に目覚めること、そんなメソッドを兼ね備えています。基本はグラハムのテクニックですが、コンビネーションやリズムの独自性と複雑さがあります。質の高いテクニックとして確立し、正確なプレイスメントを学ぶことで、どんな技術に対しても対応できる身体の可能性を広げます。
1920年代にAmerica Modern Danceのテックニックが確立されていったパイオニアとして、Martha Graham(マーサ・グレアム)の考案したGraham technique(グラハムテクニック)が、その後の世界のダンステクニックのベースとして現在もまだ確立したテクニックとして存在しています。NYを中心にグラハムクラスが急増する中、Kazukoのクラスはその実績が注目され、全米ティーチャーズ賞に選ばれます。世界の名門Juilliard(ジュリアード)音楽院、AlvinAilly(アルビエイリー), Purchase College(パーチェス大学), Martha Graham Company(マーサグラハム舞踊団)を主に、世界へグラハムテクニックを広めた功績は、現在活躍するダンサー、振付家の体に刻み込ませれています。舞台の上では大地と天空の間を転がる大きな光の玉のようなオーラが浮かび上がります。手足の動きを超越し円体が空間を転がるように見えるのは、体の表現が人間の感情でありながらファンタジ-でもあるという、そんなミラクルが起こるようなダンサーを、これまで世界中に育ててきました。

クラスの進行は、フロアーでのバウンシングから始まり、コントラクション、リリース、スパイラルを巧妙に組み合わせたコンピネーションのなかで、あらゆる角度から体のセンタープレイスメントを叩き込んでいきます。この基礎ができてくると、体はダイナミズムと優雅さを持ち、情緒的な歌を奏でるような動きが生まれてきます。現在、世界にグラハムの講師はたくさんいますが、特にKazukoのテクニックとして教えている方はいません。彼女が日本人であったということを讃え、この日本でKazuko Hirabayashi Dance Tecynique (KHDT)として、日本でプロを目指す方の為にこのAcco Spaceμで本格的に始めようと思います。テクニックの主体性としては当時から、彼女の言葉を用いるとしたら、 ʻこれはこの先にどんなテクニックにも、もしくは振付家の要望にも応えることのできる知恵ʼ といつ
も言っていました。

Acco Space μでのプロセスとして、プロのダンサーを目指す方、海外のカンパニーを目指す方に、世界のレベルに通用するクラスを提供します。メソッドとは1日にしてならず、年月をかけ真剣に技術を習得したい方を対象に、その先に目指すところも一緒に考えていければと思います。